日本で重度のスギ花粉症に悩まされていた私。フランスに来て花粉症から解放されるかと思ったら、そうでもありませんでした。フランスにもアレルギーを起こしやすい木はたっっくさん。そこで、庭師の旦那直伝の、アレルギー体質の人は避けた方がいい木をご紹介します。
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Le Bouleau 白樺
白い幹がきれいでお庭に植えている方が多いですよね。丈夫で成長が早いので、防風林として植えられる地域も多いようです。とくに、涼しいところに適しているようで、南仏からロワール地方に北上したらよく見るようになりました。白樺、うちの周りにもめっちゃあります。
春から夏にかけて、花序から大量の花粉をばらまきます。症状はくしゃみや鼻水、目のかゆみなど。日本でも、北海道でとくに問題になっているそうです。
Le Cypres 糸杉
空に向かってすぅっと伸びる糸杉。おしゃれなフォルムが好きで、私も家のシンボルツリーにしたいと思っていました。ヒノキの仲間でとても育てやすいそうです。糸杉も、春から初夏にかけて花粉を振りまいて、症状は鼻水、くしゃみ、目のかゆみ、頭がぼーっとするなど様々です。この木も家の周りにたくさん…。フランス中にありますよね。せめて自分の庭には植えないようにしよう。
この丸っこいやつから花粉が出ると思われます。
Le Chêne 柏
家に植える人は少ないかもしれないけれど、公園にはめっちゃありますよね。大きく育って葉がたくさん茂るので、日よけにもなります。秋になるとどんぐりが落ちてくる、あの木です。柏のアレルギーも、春から初夏。新芽が出るころに花粉が飛ぶそうです。
公園にも学校にもある。春は近寄らないでおこう。
L’Olivier オリーブ
オリーブなんて、健康にいいイメージしかないのに。4月・5月に大量の花粉を飛ばすそうです。うちのシンボルツリーにしようと思っていましたが、アレルギーになると聞いてあきらめました。家の前に植えている人、かなり多いですよね。くしゃみや鼻水、目のかゆみのほかに、息がゼーゼーしたりするらしいです。
好きな木なのに、残念。
Le Noisetier ヘーゼルナッツ（ハシバミ）
ノワゼットの木。丸い葉っぱがかわいいんですよね。かなり丈夫で、放っておいても毎年実がなるから、庭木としても人気があります。街路樹としてもよく植えられています。ナッツのアレルギーがない人でも、ノワゼットの花粉アレルギーが出ることがあるそうです。花粉が飛ぶのは主に2月と3月だそうです。
ノワゼットの花。見るからに花粉が大量に出そう…。
Le Mimosa ミモザ
2月頃に黄色い花を咲かせるミモザ。フランスにいたらあちこちで見かけますよね。春を告げる花って感じで人気です。育て方も簡単なので、庭木としてもよく選ばれています。ミモザも、花が咲くと大量に花粉を飛ばすそうです。アレルギー症状は、鼻水や目のかゆみなど。
ドライフラワーにして家に飾っているのだけど、処分したほうがいいかな。
Le Frêne トネリコ
トネリコも、葉っぱがかわいくて庭木として人気があるんですよね。お手入れが簡単で成長が早く、かなり早く4mを超えるような大木になるそうです。6月・7月頃の開花とともに花粉を飛ばします。こちらも、鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどのアレルギーを引き起こすそうです。
もう勘弁してー
番外編 Le Laurier-rose キョウチクトウ
花粉症というより、毒に注意しないといけないのがキョウチクトウ。丈夫で育てやすいし、きれいな色の花が長く咲くから庭木として人気ですよね。フランスのいたるところあって身近な庭木というイメージですが、強い毒があるんです。花にも葉にも茎にも根にも、さらに土にまで毒があるので、小さな子供がいる人は植えない方がよさそうです。
日本でも、子供が葉っぱを口に入れて救急搬送されたことがあるそう。フランスでは、キョウチクトウの枝を櫛にしてBBQをしたグループが中毒を起こして、11人中7人が亡くなったとか。こんなに危険な木が、カジュアルに植えられていたり売られていることが信じられないです。
息子を妊娠していたとき住んでいた家の庭にも大量にキョウチクトウがあったのですが、花が咲く6月から8月頃は目がかゆくて鼻水もひどかったです。だから私は、毒があるだけでなくアレルギーの元にもなると勝手に思っています。
フランスではどうやってアレルギー対策してる？
フランスでは人口の30％程度が花粉などによるアレルギー症状を感じていて、年々アレルギーに悩む方は増えているそうです。ただ、日本のように市販薬を飲んで治療する人は少数で、ミントなどの精油を使ってケアしている人がほとんどです。あと、やたらブロッコリーを食べるようにすすめられるけど、毎日食べられるもんじゃないですよね。
私は、掛かり付け医で鼻用のスプレーと目薬を処方してもらいますが、正直あまり効かないです。（重症だと抗ヒスタミン剤を処方してもらえることもあるそうです）なので、日本で買った錠剤と目薬を大切に使っています。
庭木はしっかり選んで少しでも快適に
フランスにも、意外とたくさんアレルギーを起こしやすい木があって驚きました。ちょうど、庭にオリーブを植えようと考えていたところだったから、旦那に聞いてよかった。完全に花粉症から解放されるのは無理そうですが、少しでも症状が抑えられるように庭木もしっかり選択したいと思います。
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