低コストで栄養抜群!フランスで作る雑草スープ ~Soupe d’ortie~

ライフ

フランスで妊娠9ヶ月のときに夫が失業しました。極貧時代によく食べていたスープ「Soupe d’ortie」のレシピをご紹介します。ほぼいつでもどこでも見つかる雑草を使って、美味しく栄養価の高いスープを作ってみませんか?

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Ortieとは

Ortie(オーチ)とは、フランス全土に自生しているイラクサ科の植物です。地方によって一年草だったり多年草だったり、大きめの花がついたりと種類は違いますが、生命力が高く排除しにくいため基本的に嫌われています。

Ortieは栄養価が高く、フランスで古くから食用されてきました。オレンジの6倍のビタミンCを含み、ビタミンB、Eの含有率も高いです。さらに、プロテインや鉄分、カルシウムも豊富に含まれているので、庶民のスーパーフードと言ってもよいかもしれません。

Ortieの栄養価の高さは注目されており、乾燥させた葉やサプリメントも多く販売されています。

見た目は紫蘇とよく似ています。紫蘇と違い、葉や茎に小さなトゲがあり、紫色のものは存在しません。

Ortieが生えている場所は、公園の隅や庭の隅、道路の脇、雑木林などです。

気温がマイナスになった2月にも、こんな風に元気に生えています。

基本的に雑草なので、公共の場所に映えているものを収穫しても、文句を言われたことはありません。逆に、公園を整備している公務員の方から「全部持って行ってくれ!」と頼まれたこともあります。

Soupe d’ortieの作り方

Soupe d’ortieを作るために必要なのは、Ortieの葉っぱとブイヨン(コンソメのキューブ)、ブレンダーかミキサーです。我が家で4人分を作るときには、以下の材料で作ることが多いですが、玉ねぎとジャガイモはなくても大丈夫です。何回も作るのが面倒なので、1.5リットルを作って2日かけて食べています。

  • ortieの葉っぱ 小鍋1杯分くらい
  • 水 1500ml
  • コンソメ(チキン) 1つと半分
  • 玉ねぎ 1つ
  • ジャガイモ 1つ

作り方はいたってシンプル。沸騰したブイヨンでよく洗ったOrtieと玉ねぎ、ジャガイモを煮込み、柔らかくなったらブレンダーやミキサーで粉砕するだけです。

Ortieは茎ごと煮込んで、煮ても柔らかくならない茎だけを取り出すと簡単に作れます。煮込むとトゲが刺さりにくくなるので、素手で茎を外せます。

Ortieの葉っぱが多すぎると、苔の生えたドブ川みたいな仕上がりになります。

Ortieのスープは、ほうれん草スープと似た見た目ですが、独特の風味があります。優しい味わいでクセはないので、子供でも食べやすいです。

生クリームやバター、にんにくのすりおろし、カレー粉などで風味をプラスしても美味しく食べられます。(お花は食べません)

Ortieを収穫するときにはトゲに注意!!

Ortieを収穫するときには、厚手の軍手かゴム手袋などを使うことをおすすめします。葉や茎にびっしりと小さなトゲが生えており、素手で触ると大惨事になります。ハサミを使って、虫食いの少ない新芽の部分を茎ごと切り取るのがおすすめです。

トゲが刺さると最初はチクチクとした痛みが出て、その後赤く腫れあがりさらにかゆみも出ます。肉眼ではなかなか見えないほどの小さなトゲなので、抜くのは一苦労です。2、3日で勝手に抜けますが、かなり不快です。

一刻も早く抜きたいという場合には、セロハンテープやガムテープを患部に張って、はがしてみてください。義母からは、Vinaigre Blancを染みこませたコットンで拭くとよいとも言われました。

美味しくて栄養価の高いOrtieで無理なく節約!

どこにでも生えている雑草で作るSoupe d’ortieは、コスパがいいだけでなく美味しいうえに栄養価も高いのが魅力です。節約したい方も、野菜不足が気になる方もぜひ作ってみてください。

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